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愛知県には、有名な明治村がある。岐阜県には、最近規模では負けるが昭和村ができた。明治と昭和の間の大正村も実はある。昭和村よりもちろん古い。村長さんはその昔、大物女優の高峯美枝子さんだった。大正生まれであることが条件だったろうか、高峯さんが亡くなられた後を継いだのは、やはり大物女優で政治家の奥様でもある、司洋子さん。 その大正村は明智町の中心にあり(左上は旧町役場)、機関車保存の小学校は当然のごとく、学校というだけに若干にぎやかな界隈を避けて中心から外れながらも、結構近くに位置する。やはり、檻の中に鎮座していた。事前連絡もせず来たので、入れず、外からの撮影。状況的にはほとんど美濃太田のC58280と似ているが、こちらは結構錆が出ている。最終整備がいつだったのか。でも、屋根があるためだろう、全体に塗料が剥げていたり、錆びて凹凸が出ている上から厚塗りしたという様子も見られず、保存状態は良い方だろう。 大正村では、三宅家(↑)というところが開放されていて、そこにはボランティーの方(←)が居られた。話し好きなこの方、自叙伝をおもしろおかしく話された。当然時間を費やした。その間、無駄には過ぎず、こういう茅葺きの古い民家では、いろりで燻された竹材が出てくる、その竹はしなやかになっているので、芸術品が作れる。「今作っているのは耳かき。デパートにも出しているので、同じ私の作ったものながらそこで買えば非常に高額。でも、年寄りの昔話を聞いてくれたので、ご夫婦に対でプレゼント、もう一本作るからもう少し聞いてって。」その話しは、その方は大変な商売をしておられたが、「芸者遊びが講じて、夜逃げ同然によそへ流れて行った。ほとぼりが冷めたころ戻って来たけれど、当然財産は失ってしまったが、良い町だからこんな者でも受け入れてくれたのよ。」ということだった。 |