Top Page | 1. 梅林号 D51470 | 2. 蒸気機関車の日常 | 3. 元蒸気機関士 | 4. 今の技術なら | 付2. リンク | 付2. 近隣の保存状況 | 交流板 |
第1章 データ | 第2章 誕生〜廃車 | 第3章 梅林公園展示〜20年 | 第4章 さらに 6年 | ||||||||||||||||||||||
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付1. 今後の予定 | 付2. 顔ぶれ | 付3. 見学者 |
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保存会の発足は意外に新しい。逆にそれまで、中原さん一人に頼り切っていたということになる。が、会が発足し、まず広報活動がスムーズに進むようになった。副会長の一人、名古屋のA.Yaさんがその方面を活発に進めているからだ。春日井保存会(会長の中原さんはもともと会員)との交流も活発になり、さらに2004年夏頃より、春日井保存会所属のニックネームが「春日井のつばめ」「きた」さんを中心に化粧直しが始まってからは、補修作業に磨きがかかるようになった。以下は、新しい順に記録の形で掲載しよう。 |
30日、えすえる工房Nさんに仮に付けていただいたしめ縄、強固にすべきかと一応道具と針金など持って行ったが、なんとフェンスが閉まっていて入れない。しめ縄が少々横を向いていること、また余熱タンクの左側真鍮帯下部が剥がれてきていることを修正したかったが、断念。正月の天気予報は結構良いので、会長が取り組んで居られた芝生の状況を撮影して帰った。 午後、春日井のつばめさんも、会長と来られたとのこと。写真はそのときのもの。やまてつさんの保存車両掲示板の中で、つばめさんが国旗を取り付けた様子を報告されたのにたいし、方法や費用の質問があったため、返事に必要だったと思われる。それにしても、あとから聞いたのだが、これらは思いも寄らぬ材料で作られた、費用はだから非常に安いとのこと。脱帽です。 |
< | 右と下のNさんからのメールには実名が入っていましたが、中原会長を除いて修正を加えました(D51470HPkeeper)。 |
久々に我が家を水戸から訪ねてくれた蒸気機関士 Sさんと昼頃に梅林入りしました。朝、適当に帰るっていってたのを梅林まで引きずりこんだ感じです。やはり日頃からC11325やC1266にを運転していることもありキャブに乗り込んで色々感触を確かめていたようでした。静態保存での煙の演出方法など語ってましたのでビデオ撮影してお きました。今度つばめさんに見てもらうことにしましょう。この辺りはつばめさんに直接話ができれば最高でしたが・・・・。 2人で記念撮影。13時30分頃に大晦日の真岡鐵道出勤のこともあり帰って行かれました。(以下 | ||
その後、買出しをしてから撮影のための磨き出しとライティングをスタート、これが結構時間がかかりました。中原さんは人工芝の取り付けをもくもくと続けられ階段下が綺麗になりました。17時すぎに皆さん一旦帰宅。私ひとり準備を進める。18時頃、昨日千葉から帰省したばかりの Fくんが駆けつけてくれてライティングの手助けをしてくださいました。 更に20時過ぎに煙の演出も整い、中原さんも再び到着。美濃太田駅前出身の Fくんと中原会長の話も弾む。そして大井川鐵道にお出かけの Hさんと Iさんも到着。今日はC11190号機を快晴の空の下で撮影収穫があったとか。恒例の皆さんで記念写真を撮影(左から Fくん、N、中原さん、Hさん、Iさん)して各自自由に撮影を楽しんでいただきました。 あとお正月ということでお神酒を私と中原さんと Hさんの3人でD51連結器に交わしました。 20時45分頃、 Hくんと中原さんが帰宅。21時15分ころ Hさんと Iさんも帰宅。その後20分くらい Nひとり、撮影を楽しみました。21時40分から片付け開始。まずは煙演出の七輪の火の始末から開始。蒸気機関車のにおいを感じつつ石炭を消火。ライトなどを撤収し再度火の点検をしてから施錠。終了は22時42分。長い1日が終わりまた今年1年の撮影もすべて終了となりました。 その後、中原さんが食事と風呂を準備してくださりお言葉に甘えました。風呂で今日一日の汗と疲れも流れました。それから中原さんと蒸気機関車談義で夢中になってたら1時近くになっていました。今年の私の蒸気機関車活動の中で何より良かったのは2月の訪問で春日井のつばめさんに出会い岐阜更には春日井まで一気に仲間が増えたこと。みんなで楽しくするのは本当に良いものですね。 さらにはえすえる工房とD51470号を守る会の皆様とも全体的に親しくなれたのもまた私の喜びでもあります。深夜の国道を自宅までドライブ自宅に着いたのは2時をまわりそのまま寝てしまいました。何とも楽しく長い1日でした。 (N さん、遅くまで本当にご苦労様でした。それで、結局、名古屋からの訪問は無かったようですね。寒かったですしね。) |
一方、神戸のしゃちおさんからもしかすると名古屋のある鉄道グループが電車の保存などを訪問するついでに梅林公園に寄るかもしれないと情報。それなら、見ていただけるようにとHPkeeperは、新たに入手した導入時の写真がまだ展示パネルに入れていなかったので、とりあえず今展示している一部の写真と入れ替え準備。 その後、会長、きたさんが順に帰られ、つばめさんが一人で作業。「岐阜は、小雪が舞う寒さでした。 」と夜半、つばめさんからメール。写真はそれに添付されていた。こんな遅くまで作業をしておられたとは。 |
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写真上・30名弱の春日井忘年会。実際の会員はもっと多いが、年の瀬の日曜日で、全員というわけには行かないようだ。それでもこれだけ集まると、圧倒される。 写真右。レトロ調に仕上げた(SL工房Nさんが)写真。中央のD51470を守る会会長のほかは、皆庫内手格。石炭をたいたことも無ければ、ましてや運転などありえない。でも、服装は一人前の機関士。みな「弥生機関区新人機関士」と、悦に入っている。確かに、それらしい雰囲気になっている。機関助士では?といいたいが、重労働のうえ熱射にさらされるにしては、少々栄養が良すぎの写り。左端・やっさん、右端・SL工房Nさん、その左・きたさん。 |
その後本来の作業、つまり汽笛のバルブ外しにかかった。何度挑戦しても外れなかったもの。前回5月にやまてつさんが来られたときも挑戦したのだが無理だった。そこで今回は堤防などの枯れ草を焼くときに使う強力バーナー二台で焼いてみることになった(やまてつさん持参品と、つばめさん急遽購入品)。写真上はその様子。やまてつさんと、春日井のツバメさんが交互に焼いたり叩いたり。そんな作業をしているとき、名古屋からきたさんが駅に到着とい電話。つばめさんが、車で迎えに。その間、HPkeeperがやまてつさんの手伝い(足手まとい?)。そうこうするうちに、ついにねじが回ったかに見えた。もし回るなら、感激は功労者のつばめさんい味わってもらわねばと、待つことに。そして戻ってきたつばめさんに、巨大レンチレンチを肩で押してもらうと、ぐるりと回った。順にねじを回して外していった。が、キノコ弁がはずれて来ない。そこで皆で昼食にでかけた。 その後、SL工房のNさんが到着。さらに、会員のWさんも登場。午後になって、それも外れた。作業再開で、ねじ山をさらえたり、あの手この手で挑戦。サンダーがけをする山鉄さんの横で、汽笛下部を掃除しているのは、機関士制服姿が似合う、きたさん。SL工房Nさんは、余熱タンクや煙突の心中バンド磨きに余念がない。3時ごろになって、Wさん、つづいてHPkeeperは所要で帰宅。写真、砲金の鋳物製汽笛上部(5室部分)を磨いているのは、会長。その横の日の丸は、正月用に注文する国旗。これまでのものは少々小ぶりなので新調。会長と、SL工房のNさんのこだわりが反映されている(現物あわせで注文)。 右は。寒くなってきて会長が帰られる前の集合写真。 このあと少々作業の後、9日の記録で示したように、春日井に移動してやっさんも加わり「顧年会」。 |
SL工房のNさんが夕方来ますと以前連絡してこられた通り、短時間ながら活動、以下はそのご本人の作業報告です。 「現地に着いたのは17時頃でしたが中原さんがおひとりで塗装に励んでおられまし た。私もわずかな時間でしたがいつもの正面給水温め器の飾り帯を磨いてきました。私の訪問はおおむね1ヶ月に1回くらいなんですが1ヶ月するとやはりくすんでしまうんですよね。多くの皆さんが写真を撮ってくださいますがやはり正面にはカメラの注目は必須でしょうから綺麗にしておきたいと思ってます。そして中原さんと煙室ハンドルも磨きました。根気よくピカールで磨くと美しくなりますね。中原さんも私も大満足です。 丁度仕上げた頃、梅林公園の上の宿にお泊りになった若いカップルの方々がD51470号機を見に来てくれました。聞けば四国からお越しになり長野にご旅行とか。遠いところからお出かけになりお疲れのところを470号機をご覧いただきありがとうございました。中原さんのご説明で蒸気機関車により関心を持っていただければ嬉しいですね。」 |
煙突装飾金帯の取り付け、さすがきりっと引き締まる。 |
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左:移動開閉器のペダル取り付け。右:いつもながらの、作業修了時記念撮影。 |
中:珍客、本当に機関車の側面など、鉄製の黒色部にはいろいろな昆虫が訪れる。右:完成した釜自動開閉器、残念ながら写真では動きが見えない。 |
ここは連結状態の客車がある。我が会長は以前も書いたが「ある見学生徒が、お客さんは何処に乗るの?」とテンダー車や管胴を指さした、実物の客車があれば非常に理解しやすいのだが・・と機関車とテンダー車しか無いことを残念がっておられら。ここはそんな心配は無い。しかも機関車も客車も設置場所の蒲郡市郷土館が開館時は上って見学できるらしい。 |
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集煙装置の後ろにリンク機構が判別できるが、それは機関士席のハンドルにつながっている(圧力計の高さに位置するが、この写真では判別しにくい)。梅林号はこの集煙装置を装備していないから、ハンドルも無い。 | ||
機関士側窓下のプレート類。一番左の大きいものはよくできた木製とのこと。写りが悪いがこの部品、201のものではなく転用されたものらしい、よくある話。 | ||
博物館の一階北側(静態保存車D51201に近い)の廊下では蒸気機関車に関する写真が展示されており、そこの研修室らしきところでは、動く鉄道模型が二セット置かれていて、大人も子供も楽しんでいた。 |
つばめさんは、前回うまくはずれなかったキャブ下からバルブ構造物の取り外し方を、春日井の保存会メンバーに実際整備を本職としていた詳しい方がおられるので、聞いてきたとのこと。キャブ下で分解するより、バルブ全体をはずして作業した方が良いとのサジェッション。前回も書いたが、キャブ真下で車輪の間から入っても(写真上中央)、わずかな穴から手をさしのべて作業しなければ届かない。取り付けボルトをはず前に、作動用のガス配管を入・出用合わせて二本をはずす必要がある。それが大きな袋ナットで取り付けてあって、それに合うレンチは大型のモンキーしか持ち合わせがない。それはキャブ下からでは、袋ナット部分を挟むことはできても、力をかけることは全くできない。そこで、外から体を入れて、つばめさんが支えるモンキーレンチの柄(下左写真)の先部分をハンマーで叩くことにした。何度か試すうちに、動いてくれた。さび付いていたら、ガスバーナーで加熱するなどの手間をかけねばならないところだった。もう一つの袋ナットは、同じ機関士側からだとハンマーを下から上に叩くことになり、これはただでさえ腕を伸ばた状態であり、全く力が入らない。そこで機関助士側の同じ位置から手を差し込むしか無い。が、バルブ位置は右手で石炭用スコップを持ち、左足でバルブ操作という姿勢を前提にして作ってあるため、機関士に近い位置になっている(8/16のを写真参照されたい)。だから、ほとんど腕を伸ばしきった状態で手首だけを使って重いハンマーに衝撃力を与えねばならない。からだをねじ込んで、腕をいっぱいいっぱい伸ばして数回トライして何とか回り始めた。だが、私の右肩に妙な感じを覚えた。普段使わない腱が精一杯伸びたときに発生する妙な「ギシッ」というような感覚のものかと思っていた。今それはしかし、私の過去の履歴によるのではないかと思い出した。以前年にもかまわず若い人たちとの運動で、足場が砂地であり急な駆け出しをするとすべる状況だたにもかかわらず、若いときのイメージ(12.秒/100m)で走り出した。ソフトボールで打った直後ファーストベースへ一目散に加速するときのこと。案の定足が滑り反対の足で支えたが抵抗はそこまでだった。それで素直に転べば良かったが、今度はさらに昔の中学校のときの体操部の記憶がよみがえった。ここの段階ならまだ前転の余裕がある。前つんのめりになって手で衝撃を吸収するのは、この速度になっていたら、負担に耐えられず手首骨折もありうる。ここは運動エネルギーを回転エネルギーに変えられる、前転するのが良いという考えが咄嗟にうかび、それに従った。ところが体は硬くなっていて、昔ならその姿勢で前転できたろうが、支える筋力にしては姿勢がすでに低くなりすぎていた。肩が地面に入り、肩胛骨と鎖骨を接続する腱が切れた。スポーツ医学のドクターに診てもらったところ、「手術して治すかどうかは、今後力仕事をするかどうかにかかわる、デスクワーク中心なら問題ない。下手すると肩から上に腕を上げることが難しくなる場合もあるが、そのときはそのときに手術しても遅すぎることはない。どうします?」ということなので、切れたままにしてある。そんなことは忘れてしまっていた。だから、その腱は使えないので、他の筋肉などを使うこととなり、妙な音のような振動のような感じがしたのかだろうと想像している次第。ちょっと個人的な話に深入りしすぎた。で、袋ナットは無事二つ外れ、あとは、ボルトはずし。 つづいて4本の取り付けボルトをはずす。ボルトはキャブから4本差し込んであり、バルブはそのボルトにナットを下からかけることで固定されている。したがって、キャブでは大きなマイナスドライバーが必要で、下からはソケットレンチでナットを回すことになる(写真左上)。大きなマイナスドライバーが無いので、つばめさんが間に合わせで他の道具を削って作成。なんとか全てをはずすことができた。 9/6に6枚張りなおして調子を試したキャブへの見学客用階段上がりばなの人工芝を、さらに13枚張り替え作業(一枚半端。10年ほど前の現在張ってあるものと、今売られているもののつなぎあわせが合うかどうか試しに一枚購入、ぴたりと合うことを確認して一箱18枚を購入したため、奇数になった、今度一枚追加して見栄えをよくしよう)。張り替え終了後は、そこで寝ころんでも背中が痛くない「ふわふわ感」を試した。 |
撮影後、5時頃になって、梅林公園で中原会長も含めて合流。そこでは、ヘッドライトを点けて煙を吐くD51470の撮影を皆で行った。左は、そろそろ夕飯時ということで、公園に捨てられた猫たちが、餌を与えに来る人が居るようで、私たちの声をそれと思ってか、集まってきた。前にも書いたが、ここに捨てられる猫の多くがリッチな人が飼えなくなって捨てたらしく、毛並みの良い猫が多い。下右端は、記念撮影。春日井のつばめさん、SL工房Nさん、会長、導入時の写真提供者Sさん、SL工房Nさんの友人、HPkeeper、この写真のみ、SL工房Nさん提供。 |
が、キャブ内にあるペダルを踏むとその動きをバルブに伝えるロッドが、戻ってこない。バネが痛んでいるのか、ロッドに砂でも噛んだのか?ツバメさんは、機関車の下に潜り込んでそのロッドとバネを下から受けているボルトをはずせば、修理可能だろうとレンチで回してみたが、どうにも動かないという。次回は、レンチの腕長さを長くするパイプを用意、それでもだめなときには加熱するためバーナーを使ってみる、との弁。右の写真、蓋の下左にある穴が、バルブ操作のペダル。蓋がはずしてある。上2枚は、ツバメさんがキャブとテンダー車の間に入って、手を伸ばして釜蓋操作バルブの取り付けねじをはずそうと努力しているとこと。それではどうやら無理ということで、左の写真は下に潜り込んでねじをはずそうとしているところ。やはり動きそうにないとのこと。 一方、私の担当の疑似汽笛はあいかわらず、難しい。太い塩ビ管でパイプオルガン状の吹き口(空気に剪断を与える部分が平らで、ノズルも平たく作りやすい形状)を作ってみると、単純なものより良い音が出ることがわかった。今度は電気機関車のように剪断を与える部分は円筒下部全周とし、ノズルもリング状に作って試したい。やはりこれが一番、効率的に低い音が出せるかもしれない。とにかく、倍音が簡単に出ない構造を見つけねばならない。。 |
朝から雨。でも、ときどき上がったり、降り出したりの落ち着かない空模様。春日井のツバメさんとSL工房のN(写真左)さんが少々作業されたと、中原さん。この日はテンダーテールランプ・ヘッドランプ類の電源コードを本来のパイプ内に入れる作業だったと後日ツバメさんから連絡があった。機関車を遊び場にしている仔猫が、あいかわらず愛くるしい顔で機関車の隙間から覗いている。が、だいぶ成長して少々大人びた顔つきになってきた。フェンス外で親猫と子猫3匹が闊歩していたことがある。あと一匹はどうしているのだろう? |
つばめさんの到着前に,写真パネルをセット.先週7/1,2で述べたが,三部作の予定で,そのうち,1.現役時代,2.搬入から梅林公園での20年をセット.さらに,中日新聞の日曜版に掲載されたSLの特集記事もパネルにしてセットした. 次の作業.電気機関車の汽笛を使って,なんとか蒸気機関車の汽笛を模擬したい。汽笛はが約500Hzの基音を出す15cmの筒と,その倍の約1000Hzを発する約7.5cmの筒が向き合ってつけられ,鳴らすときは両方のノズルに高圧空気が導かれて同時に鳴るようになっている.倍音なので,単音に聞こえる.上記周波数のままなら,ピーッという音にはならないが,高圧空気の吹き込みが強いからと思われるが,倍音や3倍音が出て結構甲高い音になっている.蒸気機関車は古くは単声,少し時代が経過すると3声,その後5声となった.一つの筒が5つに分けられ,それぞれに蒸気ドームから直接高圧蒸気が送り込まれる.その5つの長さは和音になっている. これと同じ音程を発するためには,電気機関車の2つのそれぞれの筒の中を3つに仕切ればよさそう.電気機関車の汽笛といえど,簡単に入手できるわけではないので,作ってだめなら次というわけにはゆかない.作りなおしができる方法で試さねばならない.とりあえず肝心な長い方の筒で試すことにした.1mmのアルミ板を幅13mm長さ150mmに切り出し,それを,汽笛筒を支える軸に取り付ける.これは仮止めで試すため,パテでやってみた.そして,3つの部屋に分かれることになる一つのしきり部分の途中に,共鳴周波数が高くなるようにやはりパテで詰め物をして,筒をかぶせてみた.時間が不足して,一回だけ試しただけがだ,失敗.なぜか,思った以上に高い音になってしまった.計算上そんな音にはなり得ないのだが,おそらく,筒の中で仕切り板が傾いてしまい,それにより,妙な音程になったのだろう.ほかの2音はもとの長さであり,それらに空気を送り込むと,仕切り板を入れる前と同じ音程.この日D51470HPkeepwrは用事があり,ここで中断. 春日井のつばめさんは,午後も会長の家におじゃまして日立の壮行会のビデオなどを見てもらうなど,あれこれ作業し,夕方帰られたと思う.その作業内容は聞いていない. |
石炭サンプル展示 灰箱から出てきた石炭灰 発煙筒で火室は、本物らしく見える | 以前、中原会長が「子供がよく石炭について聞くので、本物が有るといいなー」と言っておられた。それで、ちょっとした知り合いの出光興産に入手方法をお願いしたところ、非常に親切にご協力を得られた。どんな種類が良いかとの問い合わせがまず来た。蒸気機関車に使われていたのは、粒が粗いものから結構細かいものが入り交じったものだし、普通にそういうものをサンプルにという方は、たいてい4-5cmぐらいのサイズがそろったものを希望されるとのコメントがあった。D51470HPkeeperはそこまでわからないので、元機関士の方に聞いたところ、「皆は無煙炭が良いと思うだろうけれど、種類が選べるならサンプルには瀝青炭が良い。無煙炭5では石油を使って着火しないといけないが、少々質が低いが油脂分(揮発分)を含む瀝青炭が好ましい。また、サイズとしては、卵大から細かいものまで混じっているのが燃焼には良いから、昔粒が大きいのが入ってくると、まずそれを小さくするように仕込まれたのですよ」とのこと。それでさっそくそういうものを送っていただいた次第。 7日はその石炭のはいったペール缶を持って、公園にでかけた。が、思わぬ事件で大変な日になってしまった。D51470のフェンス開門直後に行ったのだが、悪臭が漂っている。キャブ内に入ってみるともっと強い。どこから臭ってくるのか、外に出てみても、やはり機関車の近くからに間違いない。足回りをぐるりと回っても、特定しにくい。キャブに再び入って、火室の釜焚き口に顔をつっこむと、そこかららしい強さ。が、そのときは10時までにでかけねばならないことがあったので、送ってもらった石炭をとりあえず置いて、でかけることとした。2時頃用を済ませて、午後来ると行っていた春日井のつばめさんに出先から電話すると、強く臭っているとの話。3時過ぎに到着すると、つばめさんは扇風機でにおいを散らしながら、灰箱あたりでなにやらやっていた。「灰箱の蓋が開くようになりましたよ」と言う。それはすごい、機関助手の席で、ハンドルを回すと開く仕掛けだが32年間全く動かしたことが無い。油を差すことができるのは、その軸部分のみ、しかし蓋を開閉するためにリンク機構が機関車下を通って行っているから、それらの回転部分には油を差せない。それが動いたとのこと。中原会長は都合で公園に来ることができないので、勉強した知識が頼り。ツバメさんはさすがいろいろ知っていて、ありがたい。 以前、灰箱につながる蓋の中から猫のなきごえがするので、開いたら猫がとびだして行ったというので、もしかすると、どこかに入ることはできても、出るのが難しい穴があるのだろうと、ツバメさんは以前から思っていたとのこと。二週間前も、写真に示した猫を救助したとき、この仔猫がどこかに迷い込んで死ぬようなことがなければ良いがと心配していたのだった。 てっきりその仔猫か、親猫ではないかと悲しい想像をしながら、二人で思案した。やはり灰箱の中が一番怪しいから、つばめさんが火室の火格子を通して灰箱を見てみる、焚き口に扇風機を当てて、私にはにおいを飛ばしてほしい、そして灰箱の蓋の方にたまっている灰を押し出すとのこと。そしてしばらくすると、「どうやらそれらしいのが、灰箱の蓋に近いところにあって今、蓋から下に落としたから、蓋付近を見てきてほしい」とのこと。下に下りてみてみると、確かに長いものがぶらさがっている、よく見ると背骨そしてそれにつながった縞模様の尻尾。間違いなく、猫。が結構大きいので、以前あちこちに出没したアライグマかもしれないと思ったが、やはり猫。 出てきた石炭灰、さびた鉄板の残骸などもついでに掃除。この量は結構あり、ビニール袋に二袋、非常に重かった。公園の管理人の方がすでに、埋葬用の穴を掘って用意しておられた。そこに死体を葬り、つばめさんは合掌(猫が大好きな人なのです!!奥さんとSLと猫と、一体どれが一番大事か一度うかがいたいと思っているのですが、奥様も猫、SL好きなのはツバメさんに劣らないとのことなので、聞くのが野暮ですね)。その上に、錆落ちた鉄板のかけらなどを含む石炭灰をかけて、一件落着。 いや、この作業、においが厭ということもあるが、私も猫好きなのでその「猫」を救えなかったという意味でのつらさが有った。つばめさん、「私たち猫が好きだからそれほど厭わずに進んで撤去作業ができるけど、嫌いなひとにはたまらないでしょうね」、と慰め合い?公園側も、本来公園スタッフがなすべきことを、たまたまSL内で死んでいたために、作業をかって出ていただいた形になってしまった、感謝しています、とのこと。いえいえ、機関車の構造がわからなければ、きっと探し出すことはできないことなので、私たちがやったことは当然ですよとつばめさん。お互い、実に良好な関係ができている。 おまけも有った。灰箱掃除は搬入以来していないと思われる。猫は比較的灰箱の出口蓋に近い方で死んでいた。焚き口に近い方はその意味では32年前のままと考えられる。つばめさんははじめ、そこから石炭灰を灰箱の下に落としはじめたので、それらは手つかずで残っていたD51470の貴重な石炭灰の資料。これを捨ててしまったら、その生きて動いていたときの証の一つが消えてしまう。たとえば、その灰を分析すれば、どんな石炭を焚いていたかがわかるだろう。もちろん、保存会がそんなことをするつもりはない。単に「まさにこの機関車から出てきた石炭灰です」と言えば、「この機関車で焚いたわけではないけれど、石炭は燃えるとこうなるのですよ」という資料を見せるよりは、親近感が違う。 | ということで、ちょうど石炭を入手して展示を考えていたときに、こんなことが有ったので、ゴミにも等しい石炭灰に歴史の重みを感じることができたわけ。偶然とはいえ、感謝の気持ちが沸いてくる。猫が死ななければまだまだその灰(と言ってもアース殻のようなもの)はそこに眠り続けたかもしれないし、たとえ死んで掃除をしても、石炭入手というタイミングを外したらやはり、残して展示など考えもしなかった。 残り時間が少なくなって、当初の作業はできず、とりあえず春日井のつばめさん、きたさんが、日立の78653の青森への壮行会でやまてつさんの発案の煙演出方法をやってみたいというので、さっそく取り組むことにした。焚き口にペール缶を置き、4-5本の発煙筒に着火して投げ入れると、まるで本当に釜を沸かしているかのように赤く輝く。 一方、煙室では蒸気ジェットを出す通風孔の上に扇風機を煙突下部を向けて回す。すると、抵抗が大きく、扇風機程度では吸い出しできないのではと心配だった煙管を通って煙が火室から吸引され、そのまま煙突に向かって送り出される。点火してしばらくすると、出てきた煙は徐々に濃さを増し、煙突の中でやっていた以前と同じ雰囲気になった。大成功。以前は煙がすぐ下で輝く発煙筒により赤く染まって、「黒い」はずの煙が「赤かった」。それが黒にはならないものの、白い煙となり、ついでに火室が生き返ったようで、両方を見学者は楽しめる。話はその火室に戻ろう。思った以上に扇風機の効果が出て、本来なら火室内を煙が充満してくれると思ったが、発生したらすぐ煙管に吸い取られるように火室から去ってゆくので、ペール缶の太さだけ赤く光って見えるのが少々不自然ではある。が、贅沢を言えばきりがない。たとえばもう一つ扇風機があれば、それを火室で回して煙を攪拌することで、焚き口全体を真っ赤に見せることはできるだろう。ペール缶も浅く加工し、光が四方に広がるようにして。 会長は、一週間前「コンプレッサーで圧縮した空気を蒸気分配機を経由して通風孔に導いたら、火室の下で焚く発煙筒の煙は誘因作用で火室→煙管→煙室→煙突という風に誘引されないだろうか」と言っておられた。今度はその実験をしたい。子供たちにとって、水蒸気を煙室の通風孔で噴出させたら、煙室のガス量が増えるわけだから、逃げ場を求めて煙突または煙管に向かうと思うのが自然。それなのに、吹き出した蒸気ジェットが大量の空気または燃焼ガスを煙管から吸い込んでくれる。それをなかなか理解できないだろう。それを目の前で示そうというわけ。会長はいつも見学に訪れる子供たちに接しているので、生の疑問に答えたいという思いが強い。上述石炭の話も実は、子供の質問に発している。 その後、さびやすい無塗装のロットの油塗り、以前雨で痛んでしまった「現役時代の写真」パネルを再設置する作業だけ行った。帰りがけ、フェンス外で仔猫が闊歩するのを春日井のつばめさんが見つけ、居ますよ!との声。良かった。それも先日一匹と思っていた仔猫は3匹。先日の写真の仔猫も居る。親も同じ。他に毛並みの違うものの大きさは同じ2匹が、じゃれながら歩いていた。 2日は土砂降りの雨と晴れを繰り返した。実はその写真パネルを見学者のための椅子の上に置いたままだったので、再び雨にやられないように、セットに行った。ついでに石炭を透明プラスチックに入れたものもキャブ側テンダー車に設置した。 5/5完成を目指しながら、未だ完成を見ない簡易汽笛装置、なかなか進まない。夕方、電気機関車の汽笛が単笛なのを、5声に似せるためのトライアルの調査をした。思っていたより少々面倒な加工を必要とすることがわかった。 ちょっと立ち寄っただけだったが、帰りがけ、再び機関車から仔猫の鳴き声。だが、どこからか探しても不明。やむなくフェンスを閉めた |
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